AI-OCR が何の設定もなしに、どんな帳票もに自動的に、区別・仕分けして、複雑なレイアウトも、複雑な表も複数ページ、複数種類の帳票が混ざった文書処理も、自動でこなす事ができるかは、しばらくの時代、一考する必要があります。シンプルな例をご紹介します。
AIと人間の意図
例: テーブル/表の列を分割して読み取りたい場合があります。また、強制的に人間側が意図したように表の列を読ませたい事もあるでしょう。例えば、下図のような表です。
上図の Description、Quantity 列 などを下図 のように分割して読み取りたいという事があるかもしれません。また、全く同じ表を読むのに、そのまま表の区分け通りに読みたい事もあるでしょう。その後、単位などでソートしたりされたいかもしれません。これは、AIが自動的に、学習して出来る事でしょうか...?、
上の例のCSV出力例:
No,ItemName,ItemNo,Descripton_left,Description_right,Qty_left,Qty_right
1,Item,01,Description,001,1,個
2,Item,02,Description,002,2,パック
3,Item,03,Description,003,3,kg
人間のサポートがあってこそのAI-OCR
...そう、上で述べたような事は、AIで自動では、できません。上のような例は人間、使用する側の意図によって異なるからです。もっと複雑な用途であれば、簡単にもできません。
また、帳票の種類も、レイアウトもページ構成も、表の形も、用途や目的によって、好きなように作成され、日本・世界には、星の数ほどあります。
FlexiCapture は 多彩な機能を備えており、あらゆる帳票・文書に多言語で対応できます。ただし、その設定は簡単なものもありますが、正直に申し上げます。全てが簡単・自動ではありません。使い方を少し学ぶ必要がある機能もございます。
AI、OCR ・学習・ディープラーニングは万能ではない
たとえ全く同じ帳票でも、使用する人間が読み取りたいと思っている場所や形式、整理方法は使用する側にとって異なる可能性があり、つまり、帳票・文書の使用方法も 無限にあり、人間が考え、決めることです。その選択肢や分岐はAIが人間を負かした完全にルールが決まっている 囲碁や将棋など 完全に広さが決められた盤・フィールド上 の棋譜数・パターン数の比ではありません。その囲碁や将棋でも 人間並み、人間を上回るには、天文学的な数の学習が必要です。
目的、やりたい事が決まっているのなら、多少難しくても、まっすぐにその1つの目的に向かって、普通に設定した方が単純に、早くコストが安い事が多いものです。
*FlexiCapture の多彩な機能は本ページ下部をご覧ください。
AIには設定、時には細かい・難しい設定がどうしても必要
人間がある意味好き勝手に作成した形式/フォーマットの帳票で、印刷品質もバラバラで、業務処理、情報の整理方法、処理フロー、形式/フォーマット などを、また人間が希望して、考えて、無限とも言える設定・処理を行います (ルール無し、閉じられた盤上・フィールド・空間でも無く、例外だらけです)。
ですから、どうしても結局は、条件を設定したり(例: プログラムの if 文など) 時には細かい設定が必要となってくることになります。
FlexiCapture はAIによる学習機能と同時に、人間による細かい設定が可能です。
*FlexiCapture の機能は本ページ下部をご覧ください。
AI、学習、ディープラーニングはまだ発展途上
膨大なビッグデータを世界中から毎日のように学習できる、天才がひしめき合う大企業・研究でも、簡単な人間並みの会話、問題に対しての回答や、反応が人間のようにできるAI があるでしょうか。AI・自動〇〇〇という概念が話題に上って、もう何年も経っていますが、トップ企業・研究のAIですら、私たちが依頼、尋ねた事に対して、違う、そうじゃない! という反応や結果がいまだに返って来ていませんか?
簡単さだけを基準にすると、後々、取返しのつかないコストとなることも
上の例は、簡単な1例ですが、現状の技術の AI-OCRで、誰でも何でも簡単に自動でできる、設定できる、と 短期間や目先の事だけで考えることは非常に危険です。高いコストを払った以上、一旦何かを導入すると、その後はその簡単な設定と簡単な事しかできない、導入にしたものに縛られることになります。
同じ縛られるなら、簡単・複雑な事、両方、どのような希望にも臨機応変に対応でき、世界的に使用されている、痒い所に手が届く、進化し続ける、汎用的な 選択肢が良いかもしれません。
*世界で活躍する ABBYY FlexiCapture の機能は本ページ下部をご覧ください。
簡単な事も複雑な事もできるFlexiCapture
FlexiCapture はこれ一つで文書・帳票周りのご希望される処理は何でもできるといっても過言ではありません。つまり、費用対効果が大きい。比較的かなりの低コストです*。
それに加えて、簡単な設定ができる事に越したことはなく、弊社ではそのような機能を次々に開発しておりますが、例えば簡単なプログラム・マクロを記述するぐらいくらいの知識は色々な帳票・文書を扱うのであれば、これからも、しばらくは必要となってきます。理由は極端には上記のような例からです。
*値段について、詳しくは弊社営業までお問い合わせ下さい。
AIで誰でも・簡単・何でも自動?
誰でもできる、簡単、自動、に拘りすぎると、プログラミングのたとえで申し上げれば、本当は深いものである のに、誰でも簡単な使い方もできるが故に、酷いコードが大量に作成され、混沌とした状況になり、ともすれば、パフォーマンスが落ち、IT技術やセキュリティなど全く何も知らない誰でもが使えるが故に、中で何をしているか、何が起こっているかが内部の人間の誰にも分からず、応用的な使い方をするにも、何かと組み合わせて使うにも、またコストをかけて、外部に依頼するしかなく、加えて、セキュリティに問題が生まれる可能性もあります。
いまや業務のインフラ・血流ともいえるIT技術
今や、業務で、IT技術はあらゆる所で使用されています。それなのに、IT技術、ITに詳しい方、IT技術者を軽視し、誰でもできる事、簡単さに必要以上に固執する事は危険です。それは、昨今の情勢で問題が大きく、特に日本で顕在化している事でもご理解いただけるものと存じます。
AIで誰でも・簡単・何でもの危険性の考慮
システムの導入には、良くご検討をなされてください。AIで誰でも・簡単・何でも自動でできると喧伝されたものを高いコストで導入して、使用し始めた以上は、それを使い続けるしかなく、また次のバージョンが登場しても使うしかないでしょう。その導入するには高いコスト、誰でも使える簡単さ、対して、その簡単さ故に痒い所に手が届かない、簡単でない問題が生まれた場合、結局、複雑な事をするしかない、何かと組み合わせるしかない、しかし、それをできる人材が居ない為に、外部に依頼するしかない。何度も依頼しなければならないかもしれない。結局長い目で見て高いコストがかかる可能性があります。
AIで誰でも・簡単・何でも自動の呪い
しかし、もう後には戻れず、そのツールを使って、システムを構築し、それが、なまじ簡単な故に隅々まで誰彼構わず使われ浸透すると、もう、本当に使い続けるしかありません。後述するような危険性をはらむ可能性を考慮に入れずに、安易にツールを導入すると、そのツールを導入したシステムは、これからも、そのツールを使うしかない。気づいた時には既に遅く、ある意味、呪われてしまいます。
AIで誰でも・簡単・何でも自動の落とし穴
しかし、いつか簡単だけでは限界がきて、全てを入れ替えるしかなくなる か、高いコストで無理やり複雑な事を、簡単な事しかできない、かゆい所に手が届かない ツールで解決しようとする 、または、AIや学習と称して、その背景では、結局は人力で膨大な作業が行われていて、大量の人手と工数を使って解決する状況、地獄、いわゆるデスマーチに陥り、高いコストが要求され、長い目で見ると、取返しがつかないほど非常に高い代償やコストがかかる可能性があります。
AIもOCRも、簡単な設定も、複雑な設定もあります - FlexiCapture
正直に申し上げまして、FlexiCapture は簡単な設定もありますが、少し頭を使う設定もあります。しかし、大げさではなく、これ1つで帳票・文書周りのOCR処理は何でもできると申し上げられます。RPAのような機能を単独で追加実装することも可能です。汎用性が高く、お安く、お得、ということでもあります。
*FlexiCapture の機能は本ページ下部をご覧ください。
AI、OCRは万能では無い
弊社では、お客様の業務処理の自動化、効率化されたい業務、ソリューション の内容を伺い、正直に実現の可否、機能 や 実現方法、その手間、工数を申し上げます。実現不可能であれば、力及ばず申し訳ないのですが、正直にお断りすることもございます。
ABBYY FlexiCapture 12 について、是非お問い合わせ下さい!
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