Vantageにおいて、仕分け対象の文書を学習させることによって、Classification Skillを作成する(学習ベースで仕分けを可能にする)方法について説明します。これによって、トレーニング(AI学習)ベースで、仕分けソリューションを作成できます。
①Vantageの左側のメニューで「Skill Catalog」をクリックし、右側の「Actions」の中の「Classify Documents(文書を仕分けする)」をクリックします。これにより新たな Classification Skillの作成を開始できます。
②クリック後、以下のような画面に切り替わり、Classification skillの名前とその説明の記載を求められます。それぞれSkill Nameに名前を、Descriptionに説明を記載します。そして青い「Create」ボタンをクリックします。
③Skill Catalogのリストに上記で登録した名前のClassification Skillが加わりました。(今回は「Test20220712」としています。)これをダブルクリックして、Classification Skillをトレーニング(AI学習)ベースで作成します。
④下のスクリーンショットのような画面に切り替わります。真ん中の青いUploadボタンをクリックすることで、仕分けトレーニングの対象ファイル(AI学習させるファイル)をアップロードします。
今回、トレーニング対象の文書サンプルとして3種類の文書に対し3サンプルファイル(合計9ファイル)を用意しました。Zip ファイル(LetsTryToCreateClassSkill-Training.zip)をダウンロードし、展開し、アップロード下さい。
(もちろん、手持ちのサンプルで試されてもOKですが、以後の手順はZipファイルにて用意したサンプルを使ってお話しします。)
*なお、日本語文書で試される場合には、文書をアップロードされる前に認識言語設定を変更する必要があります。Classification Skill名の右側の歯車アイコンをクリックして、Languageを EnglishとJapanese (Modern)に設定下さい。
⑤仕分けトレーニング対象のアップロードされた文書が下のスクリーンショットのように、No classに所属するものとして(クラスが無いものとして)表示されます。ここで、今回仕分けしたいクラスを作成し、それぞれに名前をつけます。右側の「Actions」の中の「Create Class」をクリックし、「Class Name」と表示されたところに名前をつけます。今回のLetsTryToCreateClassSkill-Training.zipの例では、Receipt, Invoice, EFT Remittanceと3種類の文書があるので、この3つに仕分けすることとし、それぞれ「Class Name」として、以下スクリーンショットのように、Receipt, Invoice, EFTremittanceと名付けます。
⑥それぞれ名付けたクラスに対して、対象となる文書を割り当てます。以下のスクリーンショットの画面では、No classの中からInvoiceにあたる画像を選択し(チェックマークを入れ)、右側の「Actions」の下 Assign class (クラスの割り当て)で Invoiceに割り当てようとしています。Invoiceの右の青字の「Assign」をクリックすることでチェックマークの入った文書をInvoiceへ割り当てることができます。
割り当て後は、左側の「Classes」にて「Invoice」を選択することで、Invoiceへ割り当てられている文書リストを確認することができます。
⑦同様に、以下2つのスクリーンショットで行っているように、レシートをReceiptクラスへ、EFT RemittanceをEFTremittanceクラスへ割り当てます。
⑧それぞれのクラスにトレーニング対象となる文書を割り当て終えましたので、以下の画面右側の「Actions」の一番下の「Train」ボタンを押し、トレーニング(AI学習)させます。
画面は以下のように遷移します。
そして、トレーニング完了します。右下の「Train」が「Completed」となっていれば完了です。
⑨上の画面の一番右の「Actions」メニューの下から2番目「Publish」をクリックします。今回作成したClassification Skillをテナント内へ公開し、使用可能にします。下のスクリーンショット画面に切り替わるので、必要に応じて、名前の変更、このClassification Skillに関しての説明を記述します(任意)。そして、青いPublishボタンをクリックします。
⑩ここからは、公開されたClassification Skillを試してみます。
以下のリンクからClassification Skill, Process Skillの試用(Try Skill)は可能です。
https://vantage-us.abbyy.com/try-any-skill/login
まず、Vantageへのログイン情報を用い、ログインします。以下の画面に遷移しますので、試したい文書をアップロードします。LetsTryToCreateClassSkill-Testing.zipとして、テスト用のReceipt, Invoice, EFTremittanceのサンプルファイルを1つずつ用意しましたので、ダウンロードし、展開した上で、アップロード下さい。
⑪真ん中の紫色のUPLOAD DOCUMENTボタンをクリックし、ここではレシートのサンプル文書を選択し、アップロードします。
⑫先ほど作成し、Publish(公開)したClassification Skill「Test20220712」を選択します。
すると以下のように処理が始まります。
結果として、以下のように、「Class: Receipt」と表示されます。実際のOutput file (JSON)を確認したい場合には、RESULTSをクリックし、ダウンロードすることが可能です。
コメント
0件のコメント
記事コメントは受け付けていません。