質問
一つの帳票で下図のように、人間の認識では、同じ帳票とはっきり認識できる形式でありながら、複数のレイアウトを持っていると言え、一見、文書定義が難しそうな帳票を見かけることがあるかもしれません。
1ページ目 | 2, 3, 4...中間ページ | 最後のページ | ||
... |
このような文書で、各ページに、帳票番号など「共通の値」があるか、「全ページが同じインプットファイル: 例: *.pdf」である場合などには、複数のレイアウトを持つ1つの文書とみなし、1文書定義に複数の FlexiLayoutを設定し、1つの文書として扱い、また、出力も1つのレイアウトを持つ文書と同じように整理して出力する、いうことが可能ですか。
回答
1つの文書定義に複数の Document Section を 持ち、各 Document Section それぞれ異なる FlexiLayoutを設定することができます。
文書定義へはいくつでも 文書セクション: Document Section を追加できます。
つまり、複数の FlexiLayoutを1つの文書で使用することができます。
本例では下図のような3つの FlexiLayout を1文書定義 に使用しています。
1ページ目特有のレイアウト用の FlexiLayout:
中間ページ特有のレイアウト用の FlexiLayout:
最後ページの特有のレイアウト用の FlexiLayout:
上図のそれぞれの FlexiLayout を1文書定義の複数の文書セクション: Document Section に割り当てることができます。
そして、加えて、次のような設定を行い、1文書に複数のレイアウトを持つ文書の柔軟で精度の高い設定が可能となります。
文書定義 > 文書定義プロパティ > 「アセンブリ」タブ:
定義すること:
- 各レイアウトは最小・最大何ページ存在し得るか。
- 各ページに確実に紐づけられる共通の値があれば指定する。
上のような設定を応用することで、例えば、同じ入力画像 ( *.PDF などの 複数ページで構成されるファイル) からのファイルを同じ1文書として扱うといったことも可能となります。
設定例: サービスフィールド で「画像ソース」を追加する
サービスフィールド で 画像ソースを指定して....
同じ入力画像からのファイルを同じ1文書としてまとめることができる。
上図のような、いくつかの設定の組み合わせによって、複数の異なるレイアウトを持つ同一帳票を1つの文書として扱い、シンプルな構成の値を得て、出力することができます。
FlexiCapture の読み取り結果の画面の例:
詳しくは下のリンクからご入手できるサンプルプロジェクトをご覧ください。
*ご覧になるには、バージョン12.0.2.3118以上の FlexiCaptureが必要です。
ご注意
1つの FlexiLayout は同一の 文書定義 内 で 1つの Document Section にのみ割り当てできます。
複数の Document Section に同じ FlexiLayout を割り当てても意味はありません。
(「保存」時に警告が表示されます。)
追加情報
- 画像上にある表を読み取った Table: 表, Repeating Group: 繰り返しグループ の行数、列数、内容を変更した表を別途検証時に表示したい。また、エクスポートしたい。
- RepeatingGroup: 繰り返しグループ - 格子状の形でない一定の繰り返しパターンがある表を読みたい。
- Repeating Group: 繰り返しグループで多種多様な形式の表を読み取る01 (行を区切る罫線なし、表の列のヘッダが黒塗りに白文字、表の角が丸い)
- Repeating Group の基本的な使い方: 表をRepeating Group: 繰り返しグループを使って読み取る。
- 繰り返しグループ: Repeating Group を 表: Table として表示させたい - FlexiCapture
- Repeating Group: 繰り返しグループ で多種多様な形式の表を読み取る02 (罫線なし、レシートのような画像・サイズと品質の帳票)
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