質問
「固定フォーム」で文書定義するのは、どのような文書が適切ですか。
回答
結論から申し上げれば、下記のような アンカー*と呼ばれる、
- FlexiCapture が位置決めに使用する 黒四角: ■
- または、はっきりとした線 のフォームの隅の 角を示す「」型のアンカー
が3つ以上、画像の角に配置されている画像、または、下図のように、
- フォームの線が非常にはっきりとしており
- 画面全体に配置されており、画像品質、サイズがあまり変化しない画像
に対して「固定フォーム」を用います。
*「アンカー」について詳しくはこちらをご覧ください。
「固定フォーム」は基本的に、「始めから機械で読むことを意図して作成されたフォーム」に用います。
それ以外は、逆に全て「半構造化文書」、つまり FlexiLayout が必要な文書とご判断していただいて構いません。
固定フォーム に向いている画像例1:
黒四角: ■ が三角に配置
固定フォームに向いている画像例2:
角: 「 が三角に配置
固定フォームに向いている画像例3:
アンカー がなくても、太くはっきりとした線 が使われた フォーム で、どの フォーム でも印刷の品質が良い場合は、固定フォーム の定義も可能。
逆に次のような画像は「固定フォーム」に不向きです。
- 画像によって、線に歪みがある。線の位置がずれる。
- 太く はっきりとした線 がなく、画像によって品質が安定しておらず、複雑なレイアウトの帳票。
- 「固定フォーム」として定義しようとしても エラー が出力される。つまり ABBYY FlexiCapture では 固定フォーム として処理できない。
上記に該当する「固定フォーム」に不向きな帳票の場合でも「固定フォーム」で、多くの試行錯誤や、設定のやりくりで文字が読めてしまう場合がありますが、弊社としては推奨いたしません。
なぜなら、その読み取りができたことは、偶然である可能性が高く、ABBYY FlexiCapture のバージョンがあがったり、画像の品質、縮尺が多少変わることでも、全く通用しなくなる恐れが大変に高いからです。
加えて、「固定フォーム」にこだわり、文字を読めるように、多くの試行錯誤や、設定のやりくりを行うよりも「半構造化文書」の文書とし、FlexiLayout で定義してしまった方が、結果として、大幅な工数の削減 となる可能性が非常に高く、推奨されます。
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