ページの大体の場所(例: 上/下半分、右上、下部...など)を設定する - 高度な検索前関係: Advanced pre-search relations - FlexiLayout

質問

高度な検索前関係の使用方法を教えてください。

回答

帳票・文書ページ上の印刷要素が印刷される「場所」、「相対位置」が大体決まっている場合、FlexiLayout Studio で、その位置をおおまかに指定したい時があるかもしれません。その初歩の設定の例をご紹介します。

設定には、各要素: Element のプロパティ の「高度」タブの高度な検索前関係: Advanced pre-search relationsに FlexiLayout独自の式 を記述します。

mceclip12.png

例:

例えば、下のような帳票があったとします。そして、各要素の印刷位置はページ上で相対的に、ほぼ同じ位置に印刷されるとします。すると、ページ縦横の相対比でその位置を指定できます。

式では、+、-を使用しますが、基本的にページの左上からのXY座標で考えます。

mceclip14.png

mceclip15.png

+: プラス・-: マイナスの考え方

横: X

左→右:+: プラス

右→左:-: マイナス

縦: Y

上→下:+: プラス

下→上: -: マイナス

PageRect: 1ページ

mceclip0.png

1ページ要素は PageRect というオブジェクトで表されます*。

縦方向の半分は、XCenter、横方向の半分は、YCenter です*。

ページ(要素)の右端はRight、左端はLeft、上端はTop、下端はBottom です*。

ページ(要素)の高さはHeight、幅はWidth です*。

四則演算 * : 掛け、/: 割る、+: 足す、-: 引く の 簡単な計算式も使用できます*。

範囲指定のキーワード: 右側は RightOf、左側は LeftOf、上側は Above、下側は Below です。

実際の記述形式、文法は下の例をご覧ください。

ページの上半分

式例:

Above: PageRect.YCenter;

 mceclip1.png

ページの下半分

式例:

Below: PageRect.YCenter;

mceclip2.png

ページの右半分

式例:

RightOf: PageRect.XCenter;

 mceclip3.png

ページの左半分

式例:

LeftOf: PageRect.XCenter;

mceclip4.png

ページの上1/3

式例:

Above: PageRect.Top + PageRect.Height * 1/3;

mceclip5.png

ページの下1/3

式例:

Below: PageRect.Bottom - PageRect.Height * 1/3;

mceclip6.png

応用:

式例:

Above: PageRect.Top + PageRect.Height * 2/10;
LeftOf: PageRect.Left + PageRect.Width * 460/1000;

mceclip7.png

式例:

Below: PageRect.Bottom - PageRect.Height * 230/1000;
RightOf: PageRect.Left + PageRect.Width * 400/1000;

mceclip8.png

式例:

Below: PageRect.Top + PageRect.Height * 330/1000;
Above: PageRect.Bottom - PageRect.Height * 230/1000;

mceclip9.png

*詳しくは こちら をご覧ください。

検索制限

検索領域を制限する関数

検索領域の幾何学

*上のような相対関係の式は、各要素: Element に対しても使えますので、要素間のより細かい相対関係での位置指定が可能となります。

実際に上の 「高度な検索前関係: Advanced pre-search relations」 の設定例を含め、帳票の要素をできるだけ、同設定で取得したサンプルプロジェクトをご確認いただけます。

詳しくは下のリンクからご入手できるサンプルプロジェクトをご覧ください。

*ご覧になるには、バージョン12.0.2.3118以上の FlexiCaptureが必要です。

追加情報

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