FlexiLayout Studio: 仮設ツリー

質問

仮設ツリーは何ですか。使い方を教えてください。

回答

FlexiLayout Studioで認識テストを実施すると、以下のように仮設ツリーが表示されます。

mceclip1.png   mceclip3.png

これは、FlexiCaptureがどのように各要素を探索したのかを表しており、濃いグリーンが選択された要素、白抜きのものが選択されなかった候補を表しています。

分岐が多い方(上図左)が不安定で、分岐が少ない方(上図右)が安定しているという意味になります。また、分岐が増えすぎると探索自体をストップし、仕分け・認識処理そのものが出来なくなってしまうため、注意が必要となります(各グループ要素の中も分岐の有無をご確認ください)。

仮設ツリーに関する基本的な考え方としては、ツリーを右図のように1本に近づけるよう、定義する事が重要となります。分岐をなくすためには探索が一意になることが重要で、具体的な対策としては、関係タブのNearest(最も近い)の活用(※)や、検索前品質設定(下記参照)を活用する等のアプローチがあります。

※Nearestについては、こちらの記事をご参照下さい。

一般的な注意点としては以上ですが、以下に補足説明を記載いたします。

【補足説明(高度)】

言葉の定義:Hypothesesに関する用語を以下のように定義します。

Hypotheses
(Hypotheses Quality)

0~1で表す、確からしさ(要素見つけた)。複数見つかった場合、分岐が走る。

分岐の数は、生存仮説数(Number of surviving hypotheses)で設定(表示される項目の内容は、FLSに依存)。

後述する、検索領域(検索前品質)と、検索後品質(高度な検索後関係)の積で品質(01の値)が確定する。

Hypotheses Quality = 検索前品質 x 検索後品質

検索前品質

Pre-search quality

検索領域(関係や、高度な検索前関係で設定)で、見つかった確からしさ(要素見つけた)。要素を見つけた場合:1(区切り要素の際、FLSが任意割当)

検索後品質

Post-search quality

検索後(高度な検索後関係/Advanced Post Search Relations)の処理で見つかった(絞り込めた)確からしさ(要素見つけた)。設定しない場合:1

基本、FuzzyQuality関数で制御。

帰無仮説

(Null hypothesis Quality)

Element(要素)が見つからない場合の、設定値。

Optional Elements(オプション要素)の際、利用。

チェーンの品質

Chain Quality

現在の要素の確からしさ品質と、前の確からしさ品質との積。

以下の場合、チェーン(次の要素検索)を取りやめます。

・    品質が0になった場合

・    最初の要素から、最後の要素までの、ベストパスが無いとFLSが判断した場合。

Hypotheses Quality(探索の確からしさ)に関する主な設定個所:

mceclip4.png

Hypotheses Tree(仮説ツリーの分岐イメージ)と、品質内容イメージ

mceclip5.png

追加情報

仮説と仮説ツリー

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