プロジェクト設定ステーションの基本的な使い方

質問

プロジェクト設定ステーションの目的と使い方を教えてください。

回答

プロジェクト設定ステーション(Distributed版、Standalone版では管理者ステーション)は、FlexiCapture プロジェクトのセットアップを実施するための管理ツールです。

※Standalone版とDistributed版の違いについてはHelpやこちらの記事(Standalone、Distributed)をご参照ください。

FlexiCapture プロジェクトとは、以下のような一連の帳票認識処理プロセス全体を指し、プロジェクト設定ステーションでは、Import~認識~検証~Export の設定を行います。

 

mceclip0.png

0. 基本操作

ここでは、プロジェクト設定ステーションの基本的な操作方法について説明します。まず、プロジェクト設定ステーションの外観は以下のようになっています。

mceclip1.png

FlexiCaptureプロジェクトをローカルフォルダに作成・保存すると、以下の構成でフォルダ・ファイルが作成されます。xxx.fcproj はFlexiCaptureプロジェクトファイルであり、次回以降プロジェクトを開く場合はこのファイルを選択します。

mceclip3.png

※上記ファイル群は全てFlexiCaptureプロジェクトで使用されるため、バックアップをする際はルートフォルダごとコピーする必要があります。

続いて、メニューバーの主な利用シーンを紹介します。

- ファイル:FlexiCaptureプロジェクトの新規作成、オープン(ローカルプロジェクト)の他、ローカルプロジェクトをサーバにアップロードしたり、サーバ上にあるプロジェクトを開く事が可能(サーバ関連の操作はDistributedのみ)。

※帳票認識処理プロセス(ワークフロー)を利用したい場合、プロジェクトをローカルからサーバにアップロード(登録)する必要があります(Distributed)。

- 表示:テストバッチ、作業バッチ、フィールド抽出トレーニングバッチ、分類子トレーニングバッチの切り替えが可能。なお、(FlexiCaptureにおける)バッチとは、認識処理をする1単位(まとまり)で、複数のドキュメント、画像が含まれる。以下は作業バッチを表示した際の様子。フォルダのように見える1つ1つをバッチと言い、バッチ名をダブルクリックすると、含まれるすべての画像について状態を確認する事が可能。

mceclip4.png

- プロジェクト:文書定義、バッチタイプ、インポートプロファイル(ホットフォルダ設定)の作成・更新をすることが可能。さらにプロジェクトプロパティでは、画像処理・認識設定、ワークフロー、イベントハンドラ等、プロジェクト全般の設定を行う。

mceclip11.png

ここからは、各ステージに対する基本的なセットアップ方法についてご紹介します。

1. Import

FlexiCaptureでは、画像インポート方法として主に以下の方法があります。

  • スキャンステーション(Distributedのみ)
  • ホットフォルダ(インポートプロファイル)

ここでは、主に利用されている「ホットフォルダ」について紹介します。ホットフォルダとは、「特定フォルダを常時監視し、画像ファイルが入力されたら自動的に処理プロセスを開始する」機能となります。以下、その基本設定方法となります。

プロジェクト > 画像のインポートプロファイルから以下のパネルを開き、「新規」ボタンをクリックすると設定ウィザードが起動します。

mceclip10.png

「画像ソース > ホットフォルダ」から「ローカルフォルダまたはLANフォルダ」を選択し(他にはFTPサーバーやIMAP, POP3サーバーなどを選択可能)、監視フォルダを指定(Distributedの場合は上記のようにネットワークパスを指定)、その他必要なオプションを設定した上で保存すると、動作を開始します。

mceclip12.png

※Standaloneでは即時動作開始しますが、Distributedでは、処理ステーションを起動後、管理及びモニタリングコンソールにて「設定 > プロジェクト」より該当プロジェクトのホットフォルダオプションを有効にする必要があります。

2. 認識・エクスポート

認識・エクスポート設定の中心となるのが「文書定義」設定です。文書定義は、プロジェクト > 文書定義から登録・変更・削除が可能です。

mceclip9.png

文書定義の基本的な設定方法については、こちらの記事をご参照ください。

3. ワークフロー設定(Distributedのみ)

FlexiCapture Distributedでは、「プロジェクト > プロジェクトプロパティ > ワークフロー」にて、認識処理、検証、エクスポートを含む様々なワークフローを柔軟に設定する事が可能です。

mceclip13.png

ワークフローの設定方法については、こちらの記事をご参照ください。

4. 自動処理(イベントハンドラ)設定

自動処理(イベントハンドラ)は、文書単位またはバッチ単位で設定可能です。文書単位のイベントハンドラは文書定義エディタ > 文書定義 > 文書定義のプロパティ > イベントハンドラにて設定可能で、バッチ単位のイベントハンドラはプロジェクト > プロジェクトプロパティ > イベントハンドラより設定可能です。

mceclip16.png

mceclip17.png

イベントハンドラの設定方法については、こちらの記事をご参照ください。

以上、プロジェクト設定ステーション(管理者ステーション)の基本的な使用方法について紹介いたしました。より詳細なトピックについては、以下の関連記事をご参照ください。

追加情報

プロジェクト全般設定

.Net 参照 - プロジェクト - 文書定義 - 外部ライブラリを使用したい

横向きや、逆さの入力画像を自動で回転させて文字を認識したい

文書定義: 別のプロジェクトへ移動したい - FlexiCapture

Verification: 検証 Color: カラー画像で行いたい

Batch: 文書リスト画面の列に文書定義のフィールド名を使用したい (任意の名前を付けたい )。 - リストのソートなどにも使える - FlexiCapture

環境変数 を利用したい - FlexiCapture

Import, Export設定

Hot Folder: ホットフォルダを設定したい - Standalone版

Hot-Folder-ホットフォルダを設定したい-Distributed版

ホットフォルダ からの インポート に必要なアクセス権 - Distributed版

HotFolder: ホットフォルダで自動的に作成された Batchに自動的に意図した名前をつけたい。

エクスポート: 必要な設定、アクセス権 - Distributed版

エクスポート: 既存の設定で可能な名前以外の名前をエクスポートするファイルの名前につけたい。

エクスポート: Export 結果ファイルで 表 の 列名ヘッダ を日本語など、希望した文字で出力したい

FlexiCapture: Export: エクスポート - エクスポートするファイル名に文書定義のフィールド名を使用したい (任意の名前を付けたい )02

イベントハンドラ設定

FlexiCapture - Script: スクリプトはどこから記述するのか。どのように使い分けるのか。

ワークフロー設定

ワークフロー - データ検証、検証、エクスポート...各操作を クライアント、Web側で行うかどうか、処理の流れ、各処理の実行条件の設定を行う - Distributed

ワークフロー: データ検証ステーション に タスク を送りたい - Distributed

ワークフロー:カスタム(スクリプト)ステージを追加したい

他にご質問がございましたら、リクエストを送信してください

コメント

0件のコメント

サインインしてコメントを残してください。